ストレートコーヒーについてロースターやバリスタである僕たちが「味作り」をするというよりも、優秀な生産者が作る素晴らしいコーヒーの「味を引き出す」ということに専念しています。

しかしブレンドコーヒーの場合は「味作り」をすることが可能だと思っています。

今回は特別にそんなコーヒー屋さんの舞台裏「ブレンドコーヒー開発の様子!」をご紹介します!

※ブレンドコーヒーの作り方については各コーヒー屋さんで違います。
あくまでもゴルピーコーヒーでの様子なのでご了承ください。

     

1)ブレンドの原料をピックアップ

用意するのはブレンド原料(豆)・耐熱グラス・スケール・カッピング用スプーン&コップ

予定販売期間も考慮に入れて、安定供給可能な原料をピックアップします。

    

2)全原料をカッピング

ブレンドの原料豆を粉に挽いて、耐熱グラスに1種類ずつ入れます。挽きたて!

すでに通常使用している原料も、このブレンドのために使うかもしれない原料も、すべて同じタイミングでカッピング。

沸騰させたお湯を耐熱グラスにたっぷりと注いでいきます。

それぞれの風味の特徴を再確認。

「飲む」のではなく、液体を口内で細かい粒状にさせるために勢いよく「吸い」ます。
1種類ずつ口に含むたびにスプーンを洗うため、手前のグラスには水が入っています。

   

3)ブレンドのコンセプトに合わせてブレンド設計

各原料の風味の特徴と商品のコンセプトをリンクさせて、大まかなブレンドレシピを何通りか作っていきます。

カッピングと並行してブレンドサンプルをスプーンで「1杯、2杯・・・」と作成していきます。

そしてカッピング!


新しくブレンドを作る場合、最初にブレンドレシピのコンセプトを決めます。
例えば或る年の秋限定ブレンドは「コスモスの花のような柔らかく淡いピンクや白の淡い花色、そしてコスモスの葉の形のような繊細さ」がコンセプトでした。

このブレンドレシピ作りが要!
僕らロースター(ブレンダー)の腕の見せ所です!

   

4)ブレンドレシピを絞り込み

サンプルを絞り込んだ後にもう一回カッピング。

次は液体を混ぜるのではなく、豆の状態からブレンドしていきます。

粉に挽いた時の香りの良し悪し、温度が高い時(淹れたて)から低い時(飲み終わり)までの一通りの温度帯での良し悪しを確認!

これでブレンドレシピが完成!

   

5)ペーパードリップで最終確認

ブレンドレシピ完成!というところまできたら、最終確認でペーパードリップ

カッピングは「誰が淹れても同じ」というところで官能評価には最適な抽出方法ですが、実際に当店のコーヒーを楽しんでいただいているお客様の大部分はペーパードリップでの抽出が多いはず。

ということで最終確認はお客様の立場にたって風味を確認します。

こんなプロセスを経て、ゴルピーコーヒーのブレンドは作られています!

   

自宅でオリジナルブレンドを作るときは…

最も大事なことといえば、「ブレンドに使う原料の品質はすべて揃えること。」
高品質コーヒーに低品質コーヒーを混ぜるのはNG。

これは料理と同じ。

肉や野菜など素材は良いものなのに、味付けに使う醤油が傷んでいたりすると全部ダメになってしまうのと同じです。

   

いかがでしたでしょうか?

ゴルピーコーヒーの、コーヒーにかける情熱や姿勢をすこしでも感じていただけると嬉しいです!

ゴルピーコーヒーでは四季折々の季節限定ブレンドだけではなく、クリスマスやお正月・バレンタインなどのイベントシーズンにも数量限定ブレンドを販売しています。

ひとつひとつ試行錯誤しながら、心をこめて作り上げているオリジナルブレンドを是非お楽しみくださいませ! 

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